推進波と調整波を明確にする
波形認識に関する記事になります!手法を上手く使うためには見ておくべき波の捉え方の内容です。
では、早速ですがクイズです!
この中で押し目だから買っていきたいと言える波(高値更新が望める波)はA~Eのうちどれでしょうか?
※どれも共通して高値を更新してから戻している流れです。
正解は...
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AとDです!
何故なら押し目とは言い換えれば調整波のことを指すからで、調整波は推進波よりもギザギザしていて弱い波だからです。推進波は比較的真っすぐで強い波です。
それぞれの解説
A: 上昇に対してゆったり戻したことが確認できる
B: 上昇に対して戻しが不十分(=調整波になるかどうかの前の段階)
C: 上昇に対してV字的で戻しが強い
D: 上昇に対して戻しが弱く時間をかけても下げていかない
E: 戻しから既に上昇が始まっているが上昇が弱く高値を抜けないかもしれない
順張りが苦手な人や、まだ波そのものを読むことができない人はBも押し目と思うかもしれませんが理想的な形ではないんです。
※ただし、勢いのある相場での順張りではそもそも押し目を待たないのでBの入り方が適切です。
今回は波そのものへの理解ということで、この記事で波形の見方をしっかりと解説していきます!
推進波と調整波の関係
まず、基本的にトレンドの調整波は下記の2つのパターンしかないことを覚えておいて下さい!
勝手にN波とE波としていますが、実際にそう呼ぶかはわかりません(笑)
ここで重要なポイントは、1つ目も2つ目も上昇にかけた時間とほぼ同じ時間をかけても上昇した起点に届いてないという部分です。
そういう形だから、調整波だと定義できるんです( ᐛ )و
一方でV字は逆側の勢力が強いサインと言いますよね!
上記の基準で考えると上昇にかけた時間と同じ時間で元の位置まで下げたので下降の力も強いと言い換えることができます。
上記2つの波は推進波と調整波の関係(トレンドモデル)ではないと言えます。それぞれ力が釣り合っている状態なので、上位の流れやラインによってその後の優位性が決まりますね( ᐛ )
基準があるからイレギュラーに気付ける
以上の話はあくまで基本的なモデルを明確にするための話ですが、この基準があるだけで順張りが明確になったり、逆張りにも繋げることができます。
順張りのタイミング
順張りは推進波と調整波の関係になっている状態で入るのが基本です。
順張りしたつもりなのに逆行するなら、「調整を挟んでいないのに入った」 「 調整波じゃなかった」ことが原因と言えます。
逆張りのタイミング
逆張りで損切になるのも同じ理由で、基本のトレンドモデルが継続されているのに無理に入るのが原因です。
相当自信があって鉄板の位置でない限りは逆側が強く調整波ではない or 順張りが入ったけど推進波とは言えない弱さであることを確認してから入る方が勝率が安定します。
Fibo Boxを使って基準化
実は手法編 #1でこっそり紹介したFibo Boxを使うことで上記を簡単に判断することができます( ᐛ )و
Boxに入るかBoxに届かないなら調整波、Boxを抜ける動きなら反転形と考える感じです。
手法編 #1はこちら↓↓
クイズ
突然ですがここでクイズです!
次の2つのうち逆張りで入りやすい流れはどちらでしょうか?両方ともFR61.8は抜けていますが、より取りやすそうな方を選んで下さい。
正解は..........
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2です!
両方とも上昇した起点まで戻しているので、人によっては両方買えるルールかもしれませんが、Bの方が下げるのにかかった時間が長いので下降より上昇の方が強いです!
読みなよFXではエリオット5波戻しで入るというルールがありましたが、図を見ると5波っぽくなっています。ただ重要なのは5波というより、ゆっくり下げると5波っぽくなることです( ᐛ )و
つまり、ゆっくり下げていることが確認できているなら何波でもいいということです。実際にやけに弱い3波、7波、そもそもエリオット波動ですらないコマ足だらけの弱い下降波もありますね。
まとめ
推進波と調整波について解説していきました!
あまり一般的なFXの記事では解説されていないと思いますが、相場の力関係を知る際に必ず使う考え方なので覚えておいて下さい。