ルール上の転換と事実上の転換の違い
久々に手法編を更新していきます!今回は、転換のコツというか考え方についてを深めていきます。
転換には2つの考え方がある
まず僕独自の理論になりますが、転換には2つの考え方があります。それは、ルール上の転換と事実上の転換です。
これらの違いを知っておくと、順張りをするべきか逆張りに切り替えるべきかの判断に迷いにくくなったり、少し難しい相場も取れるようになるかもしれません。
では早速、それぞれの定義について解説します!!!!!!
ルール上の転換
まずルール上の転換ですが、これはトレーダー側が転換だと決めつける考え方の事を指します。
例えば、有名なものであればダウ理論などがそうですね( ᐛ )و 僕のルールだと25MA抜けが転換示唆とする時もあります。
この特徴としては、実際に相場が転換しているとは限りません。あくまで、こうなったら転換としようと決めているだけなので当然です。
しかし、予め転換ルールを決めておく事で転換の流れに早く気付く事ができる利点がありますね。
事実上の転換
次に事実上の転換ですが、これは相場の流れ的に実際に転換したという流れを指します。
例えば、三尊やWトップなどのチャートパターンが代表例ですね( ᐛ )و 形として相場に反映されているので、多くの人が転換の事実が出来たと思う流れです。
特徴としては、ルール上の転換の場合は相場の転換中に入れますが、事実を確認してからのエントリーはネックラインなどの一段後で入ることになりますね。
↓おまけ:ネックラインエントリーについてのTweet
読〇なよFXでよく分かってなかった事2.
— ぽん (@pomntii_fx) 2022年3月17日
山3つで勝つの難しくね?
逆張りは売買の攻防を制した方に抜けた所で入るのがやっぱ基本的。
一方で山3つは高(安)値圏で入る方法なので応用的。効く形や上位足など相当極めないと難しいのは当然。
山3つしか考えない≒売り買い両方考えられてない... pic.twitter.com/bYPa4sJJ0D
ただ転換が実際に起きているので、その後は素直に伸びやすいため簡単かつ基本のエントリー型として優れたポイントです。
また、一度転換した流れを崩すにはネック抜け騙しの動き or 逆側に同等の転換形が要ります。※後ほど詳しく解説
相場で役立つ考え方
2つの転換の考え方を学んだ所で、それぞれが矛盾した状態の相場を見ていきましょう。そういう場面での考え方を知っておくととっても役立ちます( ᐛ )وw
ルール上の転換はしたが、事実上の転換はしていない相場
早速ですが、先ほどの画像を使って色々考えていきましょう。
この相場では、ダウ起点を抜けたので目線を変えるルール(つまり転換)となりますが、実際に流れとして転換はしていません。
つまり、まだ押し目になって高値更新する可能性も残っています。この時どっちで見るべきか迷う事がよくありませんか?
そんな時に下記の3つの見るべきポイントを見ておくと良い判断が出来る場合があるので覚えておいて下さい。
1. ゴールにきちんと到達している
2. 直前の推進波の勢い
3. 転換に必要なサイズ感、規模感が適切
まず1については、想定のラインまでしっかりタッチしている or 少しはみ出している状態が理想的です。隙間がやや空いてる時は埋めに来やすいので注意です。
2は相場の上昇してきた時の推進波が強いとすぐには転換しにくい特徴があるので、勢いが弱まってくるまでは高値更新を警戒します。
3は反発ラインの時間足を基準に適切なダウ起点を見ます。例えば、1時間足のラインに対して1分足のダウ転換では小さすぎるので、5~15分足を見る感じです!
ルール上の転換はあくまで転換示唆にすぎないので、ダウ転換が全てではなく総合的に見る必要があると覚えておきましょう( ᐛ )و
事実上の転換はしたが、ルール上の転換はしていない or 順張り相場
前提として順張りをしたい状況だったとして下図を見て下さい。
このような状況でダウ転換してないからと上目線を維持するのは間違いではないですが、トリプルトップで転換して下げてたのもまた事実だと認識する必要があります。
このような状況でダウ起点から買うのも良いとは思いますが、流れ的には転換しているので逆張りになる事に注意です。
ではどうなれば再度買いになるのかと言うと、先ほど少し紹介しましたがネック抜け騙しの形や、同じ規模感の転換が起こった後に再度上昇転換と判断します。
まず、ネック抜け騙しはそもそもの転換が無かった事になる動きなので、順張りしていける流れが来たと言えます( ᐛ )و
一方で、一旦下降の流れを止める為に上昇転換が起きた後に入る方が基本的なエントリーと言えます。ただ少し注意して欲しいのが規模感についてです。
下図に2つの例を載せました。Aは転換規模が小さく、Bは大きいです。
このような違いがあると、順張りするタイミングも大きく変わってきます。Aは割とすぐに押し目を拾う事が出来そうなので、短期で形を確認して買えばOKです。
Bは転換が大きいので、一旦大きく下降する可能性もあります。Aと同じ要領で直近の戻しだけ見て買うと損切になりやすいです。下降後に同じ規模の上昇転換をしたら入ります。こういう所で売って損切もあるあるです...
図の例ではダウ起点ガン無視で作ってしまいましたが、要するにまだ買いたい状況の時の下降転換をどう捉えるか?が大事と言う事です( ᐛ )و
理解度チェック
最後に、理解度確認として問題を2問出します( ᐛ )و
第1問
下図の場面のように、上昇中にWトップで戻した後青矢印で買うのは適切か?(Y/N)
答え
↓
↓
↓
Yesです!
解説:Wトップと同じサイズ感のWボトムが出来た所で買っているので適切なエントリーポイントと言える。
その後は、とっても教科書通り綺麗に上げていきました( ᐛ )وw
第2問
下図の位置は上昇の半値(Fibo 50.0%)で押し目として適切な位置かつ、トリプルボトムが出来ている。ここで買うのは適切か?(Y/N)
答え
↓
↓
↓
Noです!
トリプルボトムのサイズがWトップより小さい。押し目としては正しい位置だとしても、Wトップを無視できる理由にまでなるとは限らない。
その後安値更新し、おおよそ同じ規模くらいの三尊っぽい形で実際に上昇していきました。ここまで待って右肩かネックラインから買っていく方が適切です。
まとめ
ルール上の転換と事実上の転換についての解釈の違いと、それらを踏まえた上でよくある混乱しやすい相場の解説をしていきました。
相場の転換はいたるところで起きている事なので、きちんと理解しておいた方が当然安定感も増していきます( ᐛ )و 検証する際に意識してみましょう!