MAの強弱の付け方
MAについての考え方をまだ載せていなかったので、詳しく解説していきます。
※過去記事なので25MA以外の解説がありますが、一部参考になる内容です。
何となくMAを表示させているだけで毎回同じようなMAの見方ができていない方には参考になるのではないでしょうか。
MAクイズ
突然ですが久々にクイズを2問出します!
Q1. 下2つのうち、どちらの方が強いでしょうか?
A.200MA B.25MA
Q2. 下2つのうち、どちらの方が強いでしょうか?
A.1時間足のMA B.5分足のMA
考えてみて下さい...
↓
↓
↓
因みに、そんなのどちらもAに決まってるじゃん!と思った方、ハズレです!
2問目については正解と言っても良いかもしれませんが、常にという訳ではないことがポイントです。
意地悪で申し訳ないですが上記の問題はどちらも正解であり、どちらも正解ではありません。場合によってはBの方が強いことがあるということです。
実はMAの強弱を正しく考えるということは、自然と相場の状況や流れを読むことになります。どういうことかをこれから解説していきます( ᐛ )و
基本的なMAの効き方
まずMAが効く場面の基本を押さえておきましょう。MAは基本的にトレンド相場で効いてきます。その他は応用であり、これからトレンドが始まる動き、V字等でグランビル的に効く時が挙げられます。
逆に効かない場面の基本はレンジ相場ですね。それ以外には、トレンド相場がゴールを迎えた後や、トレンドの戻しが来る動き等が挙げられます。
そもそも相場をトレンドとレンジに分けないと何も始まらないので、しっかり見分けられるようしておきましょう。
強弱の考え方
では以上の話を踏まえた上で3本のMAに強弱を付けて見る方法を解説していきます。基本的に相場はサポート(支持)とレジスタンス(抵抗)との攻防で成り立っているものだと考えています。
そして、基本的にトレーダーはサポート側に付いていくと考える方が基本です。ここでいうサポートとはレンジ、トレンド判断に対してセオリー通りの方向に力を加えるラインとします。
例えば、下図のA.の場合ではサポートラインと呼ぶのは皆さん当たり前だと思います。そして、B.の場合はレジスタンスだと考えているでしょう。
しかし、以下の場合はどうでしょうか?
ダウ起点である戻り高値があるので基本は守られてくると考えるラインですが、直前の上昇波からの視点で見るとサポートなのかレジスタンスなのか迷います。
僕のルールでは上位足でダウ起点での売りができる状況であれば、これはサポートラインとします。青丸部分でサポートされ、オレンジ丸部分でレジスタンスである短期MAを抜けてきたと考える訳です。
この図が5分足だとすぐ売り側で考えられると思いますが4時間、1時間足になった途端しつこく買いで考えてしまう方をよく見かけます。簡単なようでセオリーをきちんと把握した上でサポレジ判断しないと難しい所ですね。
セオリー通りの方向に効くラインはサポート、その逆はレジスタンスの意味が分かりましたでしょうか?基本的にはサポート側の方が強いとしますので常にどっちがサポートか?を環境認識を基に考えましょう。
これまでサポートしてくれたMAもゴールを迎えたら突然態度を変えてレジスタンスになってきます。レジスタンスが効くのかどうかはその時の勢力次第ですし、ルール上はセオリーではないのであまり積極的に狙いたくはないですね( ᐛ ;)
以上の話は水平線 vs MAの話でした。では、次に短期MAと長期MAとの力比べについてを状況別に解説していきます。とはいえ、これまでの説明を具体化しただけです。
長期MAの方が強い相場
先ほど説明したように、基本的にはトレンド相場や応用的な動きの時にMAは効きます。また、それがサポート側だと言える時ですね。
エントリーするならこの辺というのも示してみました。恐らく殆どの方が分かってるかと思いますが...笑。
基本のトレンド相場だけでもちゃんと理解しておきましょう。
簡単なようですが、青丸の売りはNGと書いている所、短期MAにそれっぽいラインが重なっていたら売りたくなりませんか?明確なゴールのラインでないならやはり売りNGです。
短期MAの方が強い相場
先ほど同様に基本はレンジ相場です(別日に作った画像なので少し先ほどと違う感じになりました。w)
基本は矢印の方向で考える感じです!3は応用的な内容であんまり重要ではないので参考程度にお願いします!
MAは基本はトレンドで効くので、レンジ相場内の短期トレンドに沿っている短期MAの方が強くなるという解釈だと分かりやすいかと思います。
下位足がトレンドで上位足がレンジの場合も同じことです。5分足のMAに沿って動くなら、1時間足の跨いだMAは抜けてレンジ上下限を目指します。
結局...
長期MAが強い場合と短期MAが強い場合とで解説しましたが、結局のところはその時の相場に対して優位性のある方向に支持するMAが強いという訳です。
最初の基本で言った自然と相場の状況や流れを読むことに等しくなるというのはそういう意味なんです!
そのため、相場がトレンド or レンジを分けた上で、今どっち方向に動いているのかが掴めればMAの見方も自ずと上手くなっていく筈です。
まとめ
MAの基本の効き方についてと、複数MAの強弱の考え方について、簡単な具体例をそれぞれ解説していきました。
MAの効き方が分かると相場の方向感に自信も付くので、僕は環境認識のテンプレとして常に分析材料に入れています。
今回の記事を参考に、1hのFEに当たった後にそれぞれのMA付近でどうなるか?など検証してみると面白いかと思います!